いいんだよったら、いいんだよ
躁うつ病の皆様こんばんまおーっす!
鼻セレブを抱えながら、今夜の我が家はヒレカツ祭りかってくらい揚げてるのだが。
……くっそー揚げても揚げても終わんねぇよ!
上の皿が後何枚続くんだよっ?
最近小学生の長男が死ぬほど食うもんだから、張り切って豚ヒレ2ブロック買ったのが間違いだった。
彼はヒレカツをこよなく愛してるもんだから、
「残ったら、明日の朝カツ丼にしてくれないか」
「塾の弁当にも入れてくれ」
とか言うが、いやその前にこれ残るのか?
……結果、残らなかった。
よく考えりゃ、肉1切れにごはん1杯ぐらいの割合でいいんじゃないか?足りなきゃソースでかっこんでくれ!(そこの貴方サイテーって思いましたね?その通り)
まおまおは、1時間超える夕食は作らない(やっぱりサイテー)
基本おかず3品。あと米と汁物があれば充分だろ。
出来ない時は勿論ドンドン品数は減っていく。
ママ友の家の旦那は専業主婦は5品以上作れとか抜かしやがる男で、更に同じものは次の日食べないとかで彼女はいっつも泣いて苦労しているのだが、
「じゃあお前が作れよ!?」
叫んだ。
はー、すっきりした。
もうすぐ、まおまお家族が心より敬愛していた人の命日がやってくる。
長女が1歳の時から、腰痛とうつで辛かったまおまおのお家を、毎週1回2時間お掃除に来てもらっていた方だ。
姑が床の磨き過ぎで、その床が明らかに何mmか無くなってるような人だったもんだから、まおまおは当時住んでたマンションに姑が来るのが本当にきつかった。
しょっちゅう来てわ、寝室からトイレまであらゆる所を掃除しき、洗濯はまおまおの洗って干したのをもう一回やり直す。洗濯機は二槽式にしろとか、全自動は不潔だとか何だよその理論!?
一軒家に引っ越しても勿論ノープロブレムで、元旦那は超マザコンだったもんだからウェルカムしまくり。
ここも声を大にして言いたい。
「まおまおは家事できるんですけど?」
…でもなー。
洗脳みたいに、目の前で毎度毎度人がした家事を徹底的にやり直されると、
「私って駄目なんじゃね?」
って人間なってくるんだよな。
何も言えなくて、どれだけやっても駄目なら、週に1回お掃除の方に来てもらおうと縋る思いで紹介して頂いたのが、Sさんだった。
彼女の名前をもじって、子供達がつけた愛称は、「すーすー」。
物静かでいつも穏やか。菩薩の微笑ってこういう事を言うんだなーと常々思っていた。
Sさんは、ある日何もできなくて申し訳ないと泣く私に、
「いいんですよ。何もしなくて」
と言ってくれた。
「お掃除も洗濯も、ちゃーんとできてますよ」
「料理なんてしなくていいんです。買ってきた惣菜で十分」
「私が来てる時は、ごろごろ転がってて下さい」
……神様だと思ったね。
確かにこちらはお代金をお支払しているが、そういう問題じゃない。
毎週来てもらうには相性もあるし、何よりSさんは人の痛みがわかる人だった。
Sさんは私よりかない年上で、子供が出来ない人だったから苦労したと教えてくれた。だから長女も長男もとても可愛がってくれた。あの元旦那や姑ですら、あんないい人はいないと言った。
長女が14歳の時。
Sさんは大腸がんを患った。
手術を選択して、治療を受けながらもSさんは限界まで、まおまおのお家へお掃除に来てくれた。
そして1年ぐらいしてから、安らかに息を引き取られた。
いい人すぎると、だめなんだ。
いや、いい人すぎたから神様に選ばれて天国に行っちゃったのかな。
私も子供達も泣きに泣いた。
彼女が会う度に言ってくれた「いいんですよ」の言葉は、今では子供達が「母さんいいんだよ」に受け継がれている。
今日も鼻風邪できっつい中、長男が
「母さん、明日の授業参観別にこなくていいんだよ。いつでもあるんだし」
と。
長女は
「明日の弁当パンでいいよ。新作のパン食べたいから」
と。
…。
Sさん。ありがとう。
アイス食っていい?いいんだよ。ごろっとしていい?いいんだよ。はいはいはいはい、いいんだよ。
いいね。
いいんだよは、家族を円満にするぜ!
でもな。
あー、長男よ。
じゃあ、塾の宿題ぶっちして、スラムダンクのアニメ見ていいかだと?
それはいかん!
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